奇跡の根曲り竹 <月山筍のお話>

先日、山形県・最上町の懇意にしている農家の方が店にいらして下さいました。

 

その時に、毎年発注させて頂いている「月山筍(がっさんだけ)」をお持ち下さいまして今年の初物として、メニューに入れています。

 

月山筍は、根曲り竹の筍です。

 

細い、いかにも山菜と言う姿の筍なのですが、毎年使わせて頂いている月山筍は全くの別物です。

 

種類こそ、同じ根曲り竹なのですが、サイズがあからさまに違っていて、その太さ・・その大きさに最初は、大変驚きました。

 

根曲り竹で、このサイズにまで育つのか?

 

 

 

正直、信じられない品物でしたが、最上町の農家・・奥山さんのお話を聞いているとそれも納得の事ばかりでした。

 

やはり普段から、愛情と手間を掛けなくては特別な物は手に入りません。

 

奥山さんは実に豪快なお人柄で、お話していると次第にエネルギーが充電されて行くのが実感できます。

 

武内の最も好きなタイプの、親父さんです。

 

しかも、様々な事に挑戦なさって、その覇気やガッツは、枯れる事のない泉の様に感じられます。

 

頂いた月山筍は、鮮度が良いうちに全て茹でてしまいました。

 

鮮度が良ければ焼いて食べるのも非常に美味しいのですが・・・

 

やはり生のまま保存しておくのは、綱渡りです。

 

灰汁の回らないうちに茹でてしまって、素直な採れたての味わいを再現する。

 

それが坐唯杏に合う方法だと思います。

 

茹でて置いたものを、焼物に仕上げる。

 

黄身醤油で掛け焼にして、醤油の焦げた香りと共に筍の甘味を堪能して頂きます。

 

ほんの僅かな期間だけの、限定食材です。

 

運が良ければ、ぜひとも。