片隅の小ネタ <二色の料理>

二色の料理、覚えておくと和食のお席で献立を見た時に、内容が想像できます。

 

二種類の色使いや、素材を使って料理を仕立てる事がありますが、そう言う時の献立の名前のお話です。

 

二つの素材、と言ってまず思いつくのは「袱紗」と言う言葉です。

 

ご存知のように、祝儀や不祝儀の時に慶びや香典を包む布です。

 

あの布は表と裏では違う生地を使っていまして、それに因んで袱紗焼、袱紗玉子、袱紗味噌仕立てなんて言う献立があります。

 

卵を割りほぐし、柔らかい煎り卵の様な元を作り、天火で焼き上げる様な一品なんですが、最後に表面に何かを塗ったり、卵白で合わせた何かを載せたりして焼く物です。

 

似た様な料理に「松風」と言うのがありますが、「浦を吹く松風は寂しい」の和歌より、表にはタレを掛けてけしの実をまぶし、裏には何もしない鶏の挽肉などを焼きあげた料理もあります。

 

また、袱紗味噌は二種類の味噌を合わせ味噌仕立てで使う事を意味しています。

 

 

他の言葉でしたら「源平」です。

 

源氏と平家の旗の色に因んで、赤と白の2色で仕上げた料理に源平の名をかぶせます。

 

例えば帆立の源平焼とか、源平寄せ、源平揚げと言う具合です。

 

その他だと、八丁味噌と白味噌を混ぜた味噌を桜味噌。

 

白い胡麻豆腐に、黒い胡麻豆腐を混ぜて仕立てるのを墨流し、なんて言う言い方もあります。

 

と言う事で、本日は2色の色、二種類の素材に因んだ料理のお話でした。

 

ちょっと知っていると、和食の献立も簡単に理解できると思いますが、知らないと全く理解できないと言う小ネタです。

 

頭の隅にでも、置いてやって下さい。