即興の一品 <天然真鯛のステーキ>

先日、遊び心で「天然真鯛のステーキ」というオススメメニューを載せました。

 

その場の思いつきで仕立てる一品、大きな鯛の切り身をポワレにして、即席のソースを絡めて召し上がって頂くスタイルで仕上げました。

 

その場、その場の思いつきで季節の野菜と組み合わせて、天然真鯛という極上の素材をストレートに味わって頂く。

 

言い方は悪いですが、遊びの中にも料理人としての楽しさが溢れている仕事です。

 

シンプルな調理法というのは、細かなところに調理技術の高低が、あからさまに表れます。

 

 

 

そういう意味では、遊び心の一品といっても微塵も手が抜けない、神経を遣う仕事です。

 

ですが、その場・その時の気分や素材との対話、持ち合わせている素材との兼ね合いなど、様々な事を考えながら、一皿を創り上げる楽しさは料理人の醍醐味とも言えます。

 

鯛の切り身に塩・胡椒をして、油を敷いたフライパンで皮目はカリッと、身はふっくらと焼き上げます。

 

鯛の切り身を引き上げて、同じフライパンでソースを手早く仕上げて、切り身を盛り付けた皿に、ソースを添えて出来上がり。

 

要は、これだけの事なのですがバターのソースにするか、トマトを使うか・・トマトを使うなら、持ち合わせているドライトマトにするか、それともフレッシュなトマトを使ってサラッとした味わいにするか。

 

トマトでも糖度の高い、フルーツトマトもあれば普通の桃太郎もあります。

 

 

カラフルなミニトマトも持っていますし、はたまた潰して使うか、それとも粗く刻むか、ざっくりとした形のまま使うかで、ソースそのものの味わいも変わってくれば、出来上がりの印象もまったく違うものになります。

 

さらには、バターのソースを薄く広く流しておいて、中心に濃い味わいのソースを置いて、Wソースと言う手法もあれば、筍や菜花などを摺り卸すか細かい微塵に叩いて、ソースに加える。

 

もしくは、ピュレ状のものを敷いて周囲にソースを流し、切り身を盛り付けるパターンなども考えられます。

 

限られた時間の中で、色々な思考が頭に浮かび、取捨選択して一品が出来上がりました。

 

それでも、次回はあらかじめ準備して、より旨い一品への意欲が湧いてきます。

 

取り留めのない、お話で失礼しましたが「天然真鯛のステーキ」。

 

また、ご予約の少ない日にはメニューに入れて、お楽しみいただきます・・・

 

と言うか、楽しんでみます。