もうひとつの田舎味噌 <献残焼>

決して武内家が信心深いかといえば、全くそんな事ではないのですが、武内家の長男として、ご先祖様の位牌を受け継ぐ立場としては、自宅に仏壇を置き、日々の供養も欠かせないお努めです。

 

母が施設に入ったときに、懸案だった大きな仏壇は魂抜きをして貰い仕舞いをつけました。

 

変わって、武内家に見合った小さめの仏壇を購入し、魂入れをして以来、何かの際には、仏壇に供物をそなえて手を合わせるのが習慣になっています。

 

そして本日のお題「献残焼」の、登場です。

 

新しくご飯を炊いた際は、必ず仏壇に供えて手を合わせる。

 

とは言え、日々・・・毎日のように炊くご飯ですから、毎回捨ててしまってはもったいない事です。

 

このご飯をお握りにして、味噌を塗って焼いたもの。

 

それが「献残焼」です。

 

 

 

要は、表面が乾いて硬くなったご飯も味噌を塗って焼いて食べれば、そこそこの美味しさで食べられると言うことです。

 

そして、この時の味噌は上等な綺麗な味わいの味噌ではなく、田舎味噌に限ります。

 

それも、田舎のおばあちゃんが自分の家で仕込んだような、粗い粒が混じっていたり、ある意味・・雑味とも感じられる様な色々な味わいを感じる味噌が良く合います。

 

でも、最近の味噌では、どうしても物足りない事が多々ありまして、そう言う時には、自分で田舎くさい味噌を仕込みたくなります。

 

 

わざわざ、献残焼のために味噌を仕込むと言うのもおかしい話で自重していますが (笑

 

そういう時に、即席で使う味噌としては、柚子味噌や利休味噌(摺った胡麻の入った味噌)などは上品過ぎていけません。

 

武内が使うのは、沢庵の古漬けや糠みその古漬けを微塵に刻んで、場合によっては軽く塩を抜き、混ぜて使う味噌です。

 

香古味噌、覚弥味噌と言う手法です。

 

綺麗な味わいの味噌が、ガラッと田舎の味に変わります。

 

献残焼、召し上がるときにはぜひ、お試しください。