幸せに出会える仕事 <鯨カレー>

「鯨カレー」、試作品を作ってみました。

 

実に旨味も豊かなで、肉の味わいも素晴らしいカレーが出来上がりましたが、鯨の野性味や、独特の風味を生かしきれませんでした。

 

或る意味、綺麗な味わいとは言えない部分ではありますが、その特徴が消えると面白味も薄れます。

 

理想なのは、特徴を生かしつつ、それを新たな旨味に転化して鯨ならでは、と言う斬新なカレーを仕立てることこそ、我々プロが取り組まなくてはいけない使命です。

 

そういう意味では、まだまだ試作の段階を抜けてはおらず、新たな構想を頭の中では何度も再構築している状況です。

 

基本的には、鯨の筋肉(すじにく)を大量の水と共に、酒を加え、炭酸を加えて、昆布と屑野菜を突っ込み、ただただ柔らかくなるまで火に掛けます。

 

 

 

34時間~5時間ほど、炊くと旨味濃厚なスープと柔らかい鯨の筋肉が出来上がります。

 

この濃厚なスープも、カレーに仕立てると案外、普通です。

 

この鯨独特の旨味を増幅させるひと手間が必要です。

 

また鯨肉も、柔らかく炊いていく時点でスープの中に旨味が出ていきます。

 

その分、スープには旨味が加わりますが鯨肉の風味は、薄れていく事。

 

ここにも、工夫の余地があります。

 

では、そこで何をするか・・・と言うのが、現時点の課題です。

 

結論の無いお話で、非常に恐縮ですが・・・、

 

日々、こんな事に没頭していられる仕事がある。

 

幸せな事です。