ウルメイワシのお話

ウルメイワシと聞いて、すぐに思い浮かべるのは丸干しではないでしょうか。

 

ですが、この魚、漁師に言わせれば刺身にして1番美味いとの評価もあります。

 

1番』と言うと、我々和食の職人の口からは、なかなか言える言葉ではありませんが、マイワシとウルメイワシを比べれば、確かにウルメイワシに軍配は上がるという認識もあります。

 

築地市場においても、物によってはマイワシよりも高値で取引される事も多々あります。

 

 

そういう意味では市場の評価とも一致している価値観でもあります。

 

ですが、そうは言ってもマイワシに比べると脂肪の量は少ないのが特徴です。

 

脂は少ないけど、その素直な味わいは刺身にしても非常に旨いのですが、やはり真価を発揮するのは干物に仕上げた時と言うのも多くの職人の一致した

認識です。

 

マイワシとウルメイワシ、見かけは似ていますが実は違う科に属する魚です。

 

ウルメイワシはその名の通り、大きな目に透明な膜が

被っていて目を見れば簡単に判別できますが、それ

以外にも体型に特徴があります。

 

マイワシが、やや扁平で断面が楕円形なのに対して

ウルメイワシは、ほぼ円形の断面をしています。

 

また腹びれよりも背びれが前にあるのも大きな特徴です。

 

また、ウルメイワシの脂肪分は最も少ないとお伝えしまし

たが、実はカルシウムにおいては牛肉の5倍も含まれて

います。

 

吸収率を無視すれば、骨ごと食べる干物であればもっと

摂取量は増えてカルシウムの王様・・などと表現する人も

いるほど。

 

注目したい栄養価です。

 

 

産卵を控えた冬の頃、ウルメイワシは旬を迎えます。

 

つまりはこれからが最も味の良い季節となるわけです。

 

まだまだ、その本格的なシーズには早いですが、坐唯杏

でもウルメイワシの干物を仕込んでみました。

 

木からしや目刺にのこる海のいろ

 

芥川龍之介の句です。

 

では、今日も良い一日をお過ごし下さい。