無花果のお話

不老長寿の実、なんて言われるほど、その効能は色々とあります。

 

肌や粘膜のトラブルに効いたり、胃腸病を防いだり、もちろん防ぐだけではなく繊維質の働きで、積極的に胃腸の働きを整えてくれたりもする、万能の果実です。

 

抗がん効果や美容、活性酸素の増加を抑えたり、消化酵素の働きで、消化を助け、アルコールの分解にも効果があると聞いたらもうメニューに入れ無いわけにはいきません。

 

とは言え、やはり大切なのは、その味わいですが独特の風味が醸す個性的な味わいは、実はお酒のアテとしても充分に、その力量を発揮してくれる素材であります。

 

 

 

 

よく、仕立てる方法としてはコンポートです。 

 

1升に、500gぐらいの砂糖を加えた、シロップでさっくりと炊いて、蜜煮にします。 

 

蜜に漬けたまま冷まして、味を含ませ、胡麻の餡や胡桃の餡をかけるととても上品な和のスイーツの完成です。 

 

武内の若い頃は、ここに余り塩ッ気を加えない白和えのペーストをかけて、青い紅葉なんぞを添えて、前菜や先付けとして使う仕事が多かったのを思い出します。 

 

坐唯杏では、この無花果を天ぷらにして胡麻を加えた甘めの練り味噌をかける「無花果の天ぷら」を毎年、提供しています。 

 

サックリとした衣の中から、ねっとりと火の通った無花果が顔を出し、

甘めの練り味噌と胡麻のコクが優しく無花果を包みます。 

 

合わせる酒は、普段はあまり呑まない、鷹長の菩提モトなんて言う

選択をしたくなります。 

 

しっかり冷やしたグラスに、鷹長を注ぎ、揚げたての無花果を、頬張って

鷹長で流し込み、ゆっくりと鼻から息を吐く。 

 

無花果の、ちょっとスパイシーな風味と菩提モトの特徴のある甘味が

また、何とも言えない調和を奏でてくれます。 

 

と言う事で、ちょっと宣伝の様になってしまいましたが、

ご家庭でも、その気になれば挑戦できるメニューだと思います。 

 

ぜひぜひ、こんな一品にも取り組んで、レパートリーのひとつに

加えてみては如何でしょう。

 

ワイン好きのお嬢さんや、日本酒否定派の人にも、こう言う合わせ方も

あるんだって所を、知らしめてあげて下さい。