【古典料理】 鶏の燻製焼

鶏の燻製焼きと言う一品ですが、これが実に可愛いウソに思えてなりません。

 

古い献立ですから、当時の職人の方たちは極めて本気で、この名を

使っていたと思われますが、現在の常識から考えたら失笑の範疇かもしれません。

 

「燻製」の名を使っておいて、全く燻製とは関係のないレシピです。

 

ウスターソースと醤油の合わせダレに漬け込んだ鶏肉を、このタレを

掛けながら焼いた物です。

 

ウスターソースの風味が、あたかも燻製の様だ・・と言う意味らしいですが、もう既に多くの方がご存知の様に燻煙にかけた料理とは、全く風味が違います。

 

 

洋食から入ってきた味わいを表現するのに、とてもアバウトに名づけた。

 

そんな所でしょうが、現在ではきちんと燻製に仕上げた料理も多くの方が

実際に経験していますから、このアバウト加減が時流に合わないと言う

訳です。 

 

今でも、古い仕事を出してくる親方などは、この名を使う人も居ますが

我々の世代でも、少し違和感を感じる献立です。

 

でも、何となく古き良き時代の名残のようで笑ってしますが。