ひじき玉子

○○玉子と呼ばれる料理は沢山ありますが、その中でも出汁巻玉子に他の食材を合わせて○○の名を冠する一品は、非常に多いです。

 

三つ葉玉子、芹玉子、青菜玉子、などなど、それほど季節の素材と調和させると優しい一品であると同時に、豊富なたんぱく質と他の栄養素を摂るには、理想的な一品であります。

 

 

今日の素材、ひじきは実はミネラル類が非常に豊富で、カルシウムは昆布の2倍、しかもたんぱく質と同時に摂取する事で消化吸収率が良くなります。

 

 

 

さて、その作り方ですが・・

 

ひじき玉子も、ひじきを入れた出汁巻玉子と言うことで、本気で出汁巻を焼こうとすると、多少・・と言うか、けっこうな練習が必要です。 

 

基本的な割合は、Lサイズの玉子・全卵を4個に対して、8勺玉の出汁を1杯、つまりは0.8合ですから180ccの0.8倍で144ccを加えます。

 

これが案外、焼いて見ると難しい緩さです。

 

巻き上がりに崩してしまい、最後はスクランブルエッグの様な出汁巻が完成するなんて言うのは、慣れない者にとっては日常茶飯事。

 

こつさえ掴めば、さほど難しくないのですが柔らかい出汁巻を焼き上げるのはまずは少し練習してからのほうが無難です。 

 

では、本日のレシピはと言うと出汁の量を減らして、餡を掛けると言う

仕立て方で紹介しましょう。

 

出汁は、普通の出汁巻の半量ほどで結構です。

 

溶きほぐした卵に50cc~70ccほどの出汁を加え、塩、味醂、淡口醤油で

薄い味の下味を調えたら、さっと下煮したひじきを笊に上げておいたものを加え、

フライパンに一気に流し込みます。

 

火を極細に落として、蓋をしつつ片面からじっくりと火を通します。

 

表側まで、殆ど固まる位の気持ちで焼いてしまいます。

 

 

そして返したら、さっくりと焼き目をつけて玉子焼きは完成。

 

そこへ、味醂と醤油を同量に、3倍の出汁を加えて沸かしたら片栗粉で

トロミを掛けます。

 

味醂:1、醤油:1、出汁:6と言う割合ですが、やや強めの味わいに

仕上がりますので、薄味志向の方は、出汁を6.5~7に変えてください。

 

この餡を、焼きたての玉子焼きに回し掛けます。

 

もちろん、出汁巻風に何層かに分けて焼いて長方形に焼き上げた物を

ひと口大にカットして、餡を掛けて貰えたら完成度はぐっと上がります。

 

最近は玉子焼きの鍋もフッ素樹脂加工のものが主流なので、くれぐれも

強火で調理するのはご法度です。

 

中火から弱火程度で、気長に焼き上げる気持ちで臨み、箸ではなく

シリコン製のフライ返しの様な平らな器具を使い、玉子に傷を付けない様に

丁寧に扱えば、半量出汁の出汁巻程度なら、すぐにマスターできると思います。

 

ひじき玉子の分だけ、ひじきを用意すると言うのは効率が悪いですから、

ひじきの煮物を作るときに、少々多めに煮始めて、さっと味を含んだ所で

穴あきのお玉で引き上げて、ひじき玉子の分だけを別取りして、残りは

煮物に仕上げるのが、要領の良い方法です。

 

煮物はじっくりと火に掛けておいて次の食事用にして、ひじき玉子は

さっと作り上げて食卓へ。

 

この時の煮汁も、前回の食事で残った煮物の汁を利用すると、無駄のない

エコで効率の良い調理となります。