海鮮丼のお話

樂旬堂・坐唯杏の提供する「海鮮丼」は、さほど素人さんにはウケません。

 

・・と言うのは、刺身の種類が1種類で、色々な魚の味わいを楽しむと言うメニューではないし、その彩りも実に地味だと思います。

 

この根源にあるのが、冒頭にあった、素人ウケする品を提供したいか、それとも・・・と言う部分です。

 

本当に美味しい切り身を、適切な大きさ・厚さで適量ご飯に載せて提供する事を、1番のお約束として海鮮丼を仕立てています。

 

色々な店で、海鮮丼は提供されています。

 

中には丼からはみ出すほどの大きさの切り身を、これでもか!と乗せた品を提供する店もあります。

 

でも、刺身の旨さと言うのは、素材の種類や状態から丁度よい切り身を造り出す技術です。

 

 

そして、丁度よい満足感と言うと、武内の考える海鮮丼は現在、提供する海鮮丼に落ち着いたと言う所です。

 

そして、その適切な刺身をご飯と調和させるのが醤油洗いと言うひと手間です。

 

生の魚を、そのままご飯に載せてもご飯まで生魚の匂いがついて

味わいが落ちるのを感じます。

 

これが醤油と言う調味料を挟む事により、見事に調和します。

 

だから醤油洗い、もしくはヅケにした切り身でないと我々、プロの料理人だと、食べる気が起きない人間もいるほどです。

 

更に樂旬堂・坐唯杏の海鮮丼の特徴と言えば、熱々の白いご飯で

仕立てる事です。

 

冷ました寿司飯で鉄火丼やチラシ寿司の様に仕立てるのが丁寧な

仕事と感じている方も多いかと思いますが、我々の感覚では・・・

 

熱い白飯にこそ、刺身が合う…と言う信念を持っています。

 

寿司飯で仕立てるのは、それこそ別物。

 

それは寿司であって海鮮丼ではないと言う感覚です。

 

熱々の白いご飯に、醤油洗いもしくはヅケにした切り身を載せて

ご飯を掻き込む時の幸福感は、ひと汐なんですが、いかがでしょう。

 

本日は、海鮮丼についてお伝えしました。

 

ご家庭で、海鮮丼を仕立てられる時は必ず醤油を絡めてからご飯に

乗せるひと手間をお使いください。