時間の空いた料理人

時間が出来た時、料理人がまず最初に考えるのは掃除です。

 

普段出来なかった所を綺麗にする事。

 

綺麗な職場が美しい仕事、早い仕事を生みます。

 

当然のことながら、いつも綺麗にしておくのが1番ではありますが、毎日の仕事をこなしながら、ひっくり返すような掃除はなかなか手が回りません。

 

これが時間のある時の最優先課題ですが、次に考えるのは普段は出来ない廃材の仕事や、ありふれた食材を使ってひと手間を掛ける事。

 

例えば、普段は捨てている野菜の皮や端屑を使って何か出来ない物か、魚ならば、鱗や鰓、内臓を使っての珍味・肴を考える訳です。

 

こう言う時にこそ、料理人の引き出しの多さが問われます。

 

武内などは、幸いな事に古い親方にも師事しておりましたから、物が無い時期、貧しい時代の料理人の工夫も沢山、教えて頂きました。

 

物が豊かになって、廃材を使う料理など料理人も、一般のお客さんも見向きもしなくなった時代を経て、今・・・

 

また、そんな仕事にも多くの方が興味を感じてくれてます。

 

 

昨日、紹介した「鯖の卵の塩辛」などは好例でして、他にも骨煎餅なども人気の一品です。

 

魚の皮を干して炙って、熱燗に突っ込む皮酒も、その旨味を知る方には無くてはならない呑み方としてファンの多い手法です。

 

何時もは捨ててしまう所にも、多くの旨味があります。

 

日本料理の良さは、その倹約の精神であるとか、災害に備える

謙虚な姿勢でもあります。

 

時間が出来た時にこそ、そういう仕事が発揮できる良い機会。

 

そんな発想で、料理人は取り組むのが実は、楽しい仕事でもあります。

 

ご家庭の主婦の方には、なかなか時間が空くと言う機会はないかも

しれませんが、もし・・

 

何かの機会があったら、いつもは捨ててしまう野菜の皮、肉の筋や

古くなった乾物などなど。

 

何か違う一品に仕立ててみては、いかがでしょう。