フォームのお話

最近は週に一度のテニスも、ようやく自分の打ちたい球が打てる時も

出てきました。

 

ブランクを経て、上級に所属していたものの、初級のコースから入りなおして、1年弱ほど経ちましたが何とか・・

 

上級のコースに移る許可も出ました。

 

武内がテニスをするときに、まず1番に考える事はボールを捉えて打ち返す際の型です。

 

スポーツで早く上達したければ、型をきちんと決める事。

 

これは鉄則です。

 

これは、調理の仕事・・特に包丁の仕事でも同じです。

野球をやるなら、まずはピッチングフォームにバッティングフォームを

最初に習います。

 

バッティングなら素振りに次ぐ素振り。

 

ピッチングでもシャドーピッチングを繰り返し、自分のフォームを固めて如何に身体全体の力で無理なく大きな力を発揮できるかを実現していく。

 

これが基本です。

 

武道にしても、素振りと型。

 

この繰り返しこそが上達への極めて大切な、稽古です。

 

実は包丁を使うときも、こう言う考え方が大切でして、それを無視して

自己流の立ち方、理に適っていない使い方をしていても、より速く

より美しい仕事は出来ません。

 

 

武内の若い頃などは、このフォームの事よりも実はフットワークの仕事が殆どでした。

 

いかに効率良く立ち回り、無駄の無い移動を実現してチーム全体の

流れを早くするかが、下の者の仕事です。

 

これが上級のポジションになると一変します。

 

例えは悪いですが「足を止めての打ち合い」です。

 

全く逆の考え方、いかに移動をしないで、その場の仕事に集中できるかに仕事が変わります。

 

その時こそ、本日のフォームの話・型の話が役立ちます。

 

まな板に対して、斜め45度に肩幅に足を開いて立ち、利き手がまな板に対して垂直に向く様に構えたら、目線を包丁の上に持っていきます。

 

目線といっても細かく言えば、人間には利き手と同じように利き目も

あります。

 

左目と右目片方ずつ、つぶってみると両目で見た時とずれる。

 

ずれないほうが利き目です。

 

 

本当に繊細な打ち物(刻み物)や刺身を造る時は利き目で見ないと

狙った所からずれていくから不思議なものです。

 

利き目がしっかりと包丁の真上に来るように頭の位置を決めて、この後は上体が揺れない様に、肩の力を抜いて包丁を使う様にします。

 

長年、厨房の仕事に携わってきた人間でも良く見ると、上体を揺らし

ながら包丁を使う人間も居ますが、正直言って・・あれは、

 

まだまだ、仕事への取り組みの甘かったのが垣間見えます。

 

刺身の仕事と言うと、一振り・一振りに非常に真剣になりますし、慎重かつ一気にスピーディに包丁を使わなければいけません。

 

その気持ちが上体や頭に伝わる。

 

気持ちの上では、良い事ですが・・その仕事を100人前・200人前と

続けられるかと言えば、答えは「NO」です。

 

気持ちは入っているけど、身体の力は抜けている。

 

集中はしているけど、どこか思考は一段上から見ている様な

取り組み方が大切です。

 

そして、その仕事を本当に忙しい時に実現するのは普段の取り組みです。

 

さすがに包丁を持って素振りをしていたら、ただの危ない人なので

普段の仕事からひとつ・ひとつの仕事をきちっと丁寧に、そして美しい型を

意識してする事。

 

ぜひぜひ、ご家庭での厨房仕事でも意識して取り組んでみて下さい。

 

おそらくは、最初は煩わしく感じますが、慣れてくると包丁仕事が

楽になるはずです。

 

基本とは、そう言う物ですから。