利き酒のコツ

利き酒のコツなどと言っても、武内自身・・・さほど利き酒に興味がありません。

 

 

と言うのは、我々は飲み手の立場で、ただただ味わう・楽しむ側で考えており、品定め的な評価を下す事には精通していませんし、銘柄を当てたり杜氏の流派や米の種類、酵母や造りの違いなどを飲んで当てる事には、固執していません。

 

とは言え、普段晩酌の時や、ささやかな宴の席では、より旨く感じる酒、より楽しく呑める酒を、純粋に追及する訳です。

 

その時のコツとしては、第一感で合わせる肴が浮かんでくる様な酒には、武内とは良い相性を感じます。

 

飲むときに、立ち香を嗅いで舌の上で転がし、舌全体に味を感じさせて飲み込んでから、鼻から息をゆっくりと吐きつつ戻り香を感じる・・・

 

なんて言う、基本に忠実なテクニックも、確かに大切な事ですし、舌の上で転がす際は空気と共に酒を舌の上で転がす、

 

良くプロの方々が、ズズッと音を立てて、舌の上で転がしていますが、そんなやり方も知っていて損はありません。 

 

ですが、我々は評価のプロではなく、楽しむプロであるべき…と言うのは武内が酒に長年携わってきて、強く感じる事です。

 

 

ただし、ごくたまにお見かけする、ただただ甘い・辛いに終始して酒の本質的な味わいを全く、感じようとはしない方。

 

おそらくは甘い・辛いだけを口にしていれば、味の分かる飲み手と言う承認欲求ではないかと思いますが・・・

 

小難しい事や、味が分かる・分からないなんて事は、気にしなくて良いのです。

 

ただひとつ、味をしっかりと感じようと思ったら、酒の持つ本質を感じる事です。

 

出来たら・・その酒が、今目の前に来るまでのドラマを想像しつつ、口に含み味わう事で、どんな気持ちになるか。

 

その味わいは、どんなシチュエーションで、どう言う楽しみ方をしたら、最も自分に合うか・・・。

 

静かな微笑みを称えて恋人と呑む酒、友人と陽気に酌み交わす酒、人生を振り返るがごとくじっくりと味わう・・、または全てを委ねてゆっくりと寛ぐ酒・・・

 

その酒の隠れた所に潜む、直接感情に伝わってくる部分を感じられたら、その人はプロの飲み手です。

 

他人の評価と一緒でなくとも、有名銘柄や、人気の酒でなくとも好きな酒が「好き」と言える、判断基準。

 

ぜひ! そんな価値観でお酒を楽しんで下さい。

 

それが、樂旬堂・坐唯杏の推奨する利き酒のコツです。