伊勢海老飯

硬い立派な甲殻に覆われた伊勢海老。

 

鎧や兜に見立てる事が多いのも、その容姿からは充分に納得がいきます。

 

神宮の信仰に結びつき、祝いや慶びの席にはなくてはならない食材として、我々和食の料理人にも、ある種・・・

 

別格の高級食材として認識されています。

 

特に、加熱した時の発色は、実に鮮やかで緋色の食材が少ない和食の世界では、その色合いが珍重されるところです。

 

さて、伊勢海老の刺身と言えば、兜から下の尾の部分を使います。

 

 

頭から尾の部分を外し、内側から包丁を入れて、金属製のマナ箸と言われる、盛箸で身をかき出します。

 

その身を、氷水で洗いに掛けて、刺身に仕立てますが、身を外した尾の部分や、頭の部分も丁寧に身を外していくと、実は大量の身がある事に驚きます。

 

 

茹でた伊勢海老の身を丹念に外して、出汁ご飯の炊きあがりに混ぜ込みます。

 

三つ葉、紫蘇、木の芽・・などの、微塵をどれか一つ散らしたら伊勢海老飯が完成します。

 

出汁ご飯は、鰹出汁に酒、味醂、塩、淡口醤油を加えた出汁で炊きこんだご飯です。

 

 

醤油色を付けずに、ふんわりした味付けの炊き込みご飯に仕立てます。

 

その時に、牛蒡の笹がきや独活や筍、椎茸の軸を細かく割いたものなどを一緒に炊きこんでも、良い味わいです。

 

 

と言う事で、伊勢海老飯、ぜひ!ご家庭でも…と言う話でもないのですが、こういう炊込みご飯もあります。 

 

何かの機会には、仕立ててみる事も、虎視眈々と狙ってみましょうか。