フードプロセッサーのお話

フードプロセッサーなど、いまさら・・・

 

と言う感覚の方も、いらっしゃると思いますが、最初は実に感動しました。 

 

修行時代、力仕事系・時間仕事形は、ほぼ武内が受け持っていた時代がありました。

 

 

その中でも、やはり胡麻豆腐を延々と練る仕事や、豆腐の羽二重漉しをするのは時間も体力も使う仕事でしたが、この機器を使い始めて、恐ろしく時間は短縮し、しかも仕上がりが良くなりました。 

 

豆腐の羽二重漉しは裏漉しの上にガーゼを貼り付けて、水気を

絞った豆腐を10丁ばかり宮島で漉します。

 

 

 

なかなかガーゼを通らないので、根気も必要で、しかも力を入れて漉さないと全く通らない。 

 

少しずつ、少しずつ、しかも力を入れて漉すのは筋肉痛必至の仕事

でした。 

 

お通しで白和えを作る・・なんて言うときには、単位としては100人前、200人前を作らなければいけなかったので、本当に気合を入れて臨んだものです。 

 

それが、このフードプロセッサーの導入で、ほんの数分で倍の滑らかさに仕上がるようになりました。 

 

他にも、修行先の御椀仕事では、濁りの吸い物・・つまり摺り流し系が

多かったので、実に威力を発揮しました。

 

 

 

牡蠣、白子、京人参、牛蒡に蕨などなど、

 

 

摺り流しにして、美味しい素材は山ほどありますが、やはり何と言ってもすり鉢で摺って、漉す作業が、格段に楽になったのです。 

 

特に牡蠣や鯛、鱧の摺り流しなどは絶品でした。 

 

野菜の裏漉しは、まだ楽なのですが魚の身、貝の身と言うと、これが

また至難の仕事です。 

 

細かく刻んで、叩いて、すり鉢で細かく摺った物を、また裏漉しに掛ける。 

 

そして、これがなかなか裏漉しを通らない。

 

 

 

それが、フードプロセッサーを導入する事で、身だけをペースト状にして骨で出汁をとり伸ばしていくだけで、鯛や鱧のすり流しの1番、苦労した部分が終わってしまいます。 

 

最後に薄葛を引いて、ペースト状になった身が沈まないように仕立てたらあれほど時間と手間をかけた鯛のすり流し、鱧のすり流しが、いとも簡単に出来上がってしまった時は感動ものでした。 

 

今はご家庭用に、実に安価なフードプロセッサーも売られています。 

 

優しい味わいの野菜のすり流し、抜群の旨味を感じる魚のすり流しなど、気軽にお作りなったらいかがでしょうか。