黒豆蜜煮

今年の黒豆は例年に比べて仕上げをガラっと変えました。

 

 

すっきりしたグラニュー糖の甘味を使い、ブランディやシェリーの

香り付けを施し、隠し味には濃口醤油を使うのが常でした。

 

 

今年は、黒砂糖系の赤糖を使いました。

 

糖蜜をしっかりと含んだぼってりとした甘味が少量の黒豆でも満足度を上げる狙いを満たしてくれてました。

 

 

とは言え、ここに隠し味で濃口醤油だとしつこくなり過ぎるとの判断で

隠し味は省略。

 

 

 

この辺も職人によって判断の分かれるところで、濃口醤油、淡口醤油、塩であったり、場合によっては水塩と呼ばれるアク引きの塩水を使う者もおります。

 

 

この辺を考え始めると、実は砂糖の選択から迷うところでして、

氷砂糖系のグラニュー、卵白でアク引きした自家製の蜜であったり、

三温糖やザラメを好む職人もおります。

 

 

砂糖の甘味と隠し味に入れる塩分の対比効果で、味わいがほぼ決まります。

 

 

 

そして、ここに香り付けを使う・使わないの選択があり、使うならどんな

香りをつけるか、

 

 

この辺の構想を練る段階が、最もワクワクする一瞬です。

 

 

という事で、今年の樂旬堂・坐唯杏、黒豆は赤糖のしつこい甘味を優しく

利かせて、ブラウンカカオのリキュールで香り付けしました。

 

 

ご家庭で黒豆を炊かれるときは、こんな組み合わせもしっかりと悩んで

楽しんでください。