松の内のトロロ

今回はトロロのお話です。

 

松のうちに食べれば中風にかからないと言われ、昔から賞味されて

きました。

 

 

中風と言う言葉も、我々の子供の頃は良く聞いた病でしたが、最近はあまり、耳にする事がなくなりました。

 

中風とは脳血管障害の後遺症による、半身不随や言語麻痺を指す言葉です。

 

中風を予防するとは、トロロに使う芋に含まれるコリンという成分が効力を発揮します。

 

 

 

神経伝達物質である脳内のコリン濃度を高めて老人性の痴呆症を改善したり、血管を拡張し高血圧や動脈硬化を予防します。

 

 

トロロとひと口で言っても、自然薯やつくね芋、大和芋など何種類かあります。

 

 

最も力が強いのは、自然薯ですが天然物の自然薯などは、最近では

そうそうお目にかかることはありませんが、大和芋なら、ごく簡単に手に入ります。

 

 

本格的な、昔ながらの仕立て方では鯊(ハゼ)の出汁を用いて、卵と醤油、煮切った味醂であわせます。

 

 

すり鉢の中で優しく・優しく卸した芋を、やはり滑らかに力を入れずに

摺ります。

 

 

卵を加えて更に摺り、調味料と出汁を加え伸ばします。

 

 このトロロ汁を炊き立ての麦飯に掛けて食すのが麦飯とろろです。

 

 薬味には海苔・青海苔が良く合います。

 

 鯊の出汁などは、一般のご家庭では全く縁の無い素材になってしまいましたが、実は雑煮などにも良く使われた素材です。 

 

焼いた鯊を干しておいて、じっくりと煮出した出汁は独特の旨味に溢れています。

 

とは言え、鯊出汁に限らず・・・

 

昔ながらの言い伝えの通り、新年の食事に取り入れてみてはいかがでしょう。