牡蠣の味噌炒め

さて、忙中閑有なんて言う言葉がありますが、本当に

忙しい中でも、ほっと一息つける時があります。



そんな時には、湯煎で燗をつけて、しみじみと旨い酒を呑んで

気持ちを癒すのも、忙しい毎日を乗り切るには必要な時間だと

思います。



そうい場合の酒は、無濾過の生原酒もガツンと来て良いのですが

火入れの酒である程度、熟成したお酒も良いものです。


今日は、そんなお酒に合う一品を紹介してみようと思います。



・・と言うのは、ご予約の電話を受ける際に、ある季節とても増える

お問い合わせが、「牡蠣の料理はありますか?」…と言う質問です。

 

 

殆どの状態として坐唯杏では牡蠣の燻製位しか無いのですが、

実は常時10kgほど、在庫は持っていまして、

 

 

今や遅しと牡蠣メニューの提供を待ち構えて居ます。

 

 

その候補の中の一品で八丁味噌と山椒を使った品があります。

 

それをアレンジして、ご家庭でも作りやすいレシピでご紹介しましょう。

 

 

味噌炒め・・にして作りやすくしましたが、実際は揚げ物に

仕上げて、ソースを絡ませる一品です。

 

 

でも、炒め物の方が、味は乗りやすいし、ひと鍋で作れる

手軽さがあります。

 

 

さて、では作り方。

 

 

牡蠣は例によって塩と大根おろしで掃除して、水で流しザルに

揚げて薄く塩・胡椒を振っておきましょうか。

 

 



塩がなじむ間に、味噌のタレを作ります。

 

 

茄子の味噌炒め・・を作る様な気持で、酒、八丁味噌、砂糖を

合わせておきましょう。

 

 

少しオイスターソースを使うと牡蠣の料理には、よりしっくり

きます。

 

 

さて塩・胡椒した牡蠣からは水が出ます。

 

 

良く水気を拭き取って、粉を叩きます。

 

 

片栗粉でも、小麦粉でもOK。

 

 

粉を叩いたら、中日よりやや強めの火で油焼にします。

 

ややたっぷり目の油で揚げる様な感じで炒めて下さい。

 

火は通さなくても大丈夫、軽く表面の粉が固まる位に焼き目を

付けます。

 

 

そしてある程度、焼き目が付いたところで余分な油は切ります。

 

そこに、味噌のタレを投入。

 

煮詰めながら絡めて、火を通すように炒めます。

 

炒めると言っても、野菜炒めの様に鍋を返してがちゃがちゃ炒めるの

ではなく、丁寧に返しながら味噌のタレを絡めていく。

 

 

そして味噌のタレが丁度良く煮詰まった位の時に、火が丁度入って

いる、もしくは入る寸前で余熱で火が通る・・と言うのが理想です。

 

 

でも、このタイミングを合わせるのが、なかなか難しいのです。

 

そういう時は、例によって牡蠣を丁度よいタイミングで引き上げて

しまいます。

 

 

そして味噌のタレを程よく煮詰めて、最後に牡蠣に回しかけて、

もしくは鍋の中に牡蠣を返して、絡めて仕上げます。

 

 

牡蠣を引き上げる時に、酒のアルコールが飛んでいる事、そして

やや多めの味噌タレが残っている事が必要です。

 

その二点にはご注意ください。

 

 

最後に山椒を振ったら、牡蠣の味噌炒め・山椒風味の完成です。

 

 

八丁味噌を使って紹介しましたが、お好みの味噌がありましたら

それでOKです。

 

 

山椒では強くて・・・と言うのであれば、粗挽きの胡椒でも

構いませんし、柚子の皮を卸金で卸してささらでパラッと振っても

とても上品な味噌炒めが完成します。

 

簡単に美味しく、そして熟成酒のお燗に合わせて、忙中の燗 ・・

 

お楽しみください。