戦略的・無策

先日、ある素材を使った創作一品料理の撮影が入っていました。


未だ、我々でも認知していない様な銘柄鶏なんですが、某大手

webサービス会社からの、オファーで武内が担当しました。

 

ある銘柄鶏を使ったメニューを一品、考案したうえでレシピを出し、

撮影をする。


要は、それだけのことですが・・・


おそらく、こんな事をするのに銘柄鶏の生産者からは多額のお金が

支払われ、企画が動いていると思われます。



良い素材を、頑張って作っている。



良い素材を、1人でも多くの方に知って貰おう・・・と言う、ピュアな

願い、そして希望を持たれて企画に参加された事と思います。

 

ただ、企画を担当するにあたり、武内はかなり疑問を持ちました。

 

鶏の特徴を記した、チラシ風のPOPには生産者が伝えたい事が

書いてありましたが、実にアバウトで要領を得ません。

 

食べ手が知りたい事と、料理の作り手が知りたい事・・・

 

それと生産者が伝えたい事の観点がずれている。

 

プロバイオテクスやハーブエキスを使用して、健康的に育てている。

 

香りが良く、食感が良い。

 

つまり美味しい・・・

 

この情報では、動きようがないのです。

 

生産者の方たちは、どう言うシチュエーションで誰に、どんな料理で

食べて欲しいのか?

 

 

リアルに想像できていない。

 

レシピの条件も実にとりとめがない。

 

「手の込んだ」「ゴージャス」「リーズナブル」「個性的」「彩り華やか」

 

 

…おそらくは、チェックシートの様なもので要望の項目に丸を付けた

だけだと思うのですが、こんな項目の数が増えれば増えるほど、

 

的を射ない、ボヤけた一品が出来上がります。

 

まぁ、それでも、、、

 

質問を重ねて、武内なりのレシピで一品を作り上げ撮影を済ませましたが、おそらく、この鶏は売れません。

 

 

売れるとしたら安売りで、食い物にされる商品になってしまうのではと

余計なお世話の、心配をするわけです。

 

 

良いものを、良いと伝えるには具体的かつ、印象に残る現実的な

事実と、それを伝えるインパクトのある言葉です。

 

 

そして生産者が強く願う、感覚的な素材の楽しみ方。

 

 

現実に食べた人に、素材のどんな所に対して、どんな感想を持って

もらいたいか?

 

そこを、いかにリアルに想定できるかが、我々にとっても良い仕事を

引き出す材料になります。

 

 

今の時代、「こだわり」「健康的」「安全」「安心」…などの言葉だけでは

全く心に響きません。

 

 

何をどうこだわったか?

 

何がどう健康的なのか?

 

どこが、どういう理由で安全なのか?

 

何で安心できるのか?

 

 

・・・が、一言で伝わる強い言葉、データや実例をもとにした事実を

伝えるインパクトのある一言が必要なんです。

 

 

だから武内としては、むしろ「こだわり」や「厳選」などと言う言葉は、

禁止ワードにしています。

 

 

その言葉を使った時点で、こだわっていないのが露見する。

 

「厳選」していないのが、感覚として伝わるのです。

 

 

それが、読んだ人の正直な認識なのではないでしょうか。

 

と言う事で、我々・・飲食店にも大いに言える事ですが、考えてる風の

考えていない言葉。

 

 

戦略的風の、無策な営業は止めましょう・・・と言う事です。

 

特にお金をかけて、何かの企画をする時や、広告を出す時は・・