日本酒探偵団

真夏の暑い日は、キンと冷やした冷酒・・・も、いいですがやはりガツオ、真鯛の刺身にはしっかりと寝かした純米酒のぬる燗も抜群に合います。

 

真冬の寒い時に、ふぐの刺身に純米酒のぬる感も良いですが、大吟醸をくぃっと煽るのも感動ものです。

 

実に、実に悩ましいところです。

 

肴によって合うお酒を選ぶのは、実に悩ましい所ですが同時に、心底、楽しいひと時でもあります。

 

では選ぶ基準は何かと言えば、それは過去の経験によるものです。

 

 

 

 

どんなタイプの、どういうお酒がその肴に合うか。

 

過去に経験した引き出しから、選択肢を取り出して決めます。

 

そしてその経験は、過去に呑んだ時の評価から蓄積されます。

 

お酒を自分なりに評価する際のポイントを事をお伝えしましょう。

 

お酒は嗜好品です。

 

鑑定官でもなければ、コンテストの審査員でもない我々が最後に評価するのは、好きか嫌いか。

 

だから、本当のことを言うと「評価」などと言う言葉は、我々のする自分好みのお酒を探す旅とは、若干意味が異なります。

 

とは言え、好きならば好きで、どこが好きか。

 

好みではないと言う場合でも、好きな味わいに感じられるシチュエーションは

無いかをじっくりと検討する必要があります。

 

単なる、先入観や上面の、更に側面だけしか知らずに良いお酒の

良い部分を見逃すのはもったいない話しです。

 

さて、評価(と仮に呼ぶとすると)する時に最初に考えるのは、やはり何と言っても

味わいです。

 

ただ「味わい」とひと口に言っても、最初のインパクトから最後の余韻まで、

その味わう時間の経過で、印象がガラッと変わります。

 

そして、香り。

 

香りの上がり方、種類、強さ、そしてこれも時間的な変化。

 

ひと口、お酒を口に含み舌の上で転がしながら息を吸い込む。

 

そこからお酒を呑み込み、ゆっくりと鼻から息を吐く。

 

含み香と戻り香と言う分類です。

 

最初に口に含んだ時から、最後の余韻までをしっかりと追いかけて

どういう所が好きか、どういう所が苦手で、どんな変化をしたら好みに

近いかを想像します。

 

ピリッとしたアルコール感や渋味、苦味みたいな・・一瞬良い味わいと

思えない感覚でも、これが旨味には大きな影響を及ぼします。

 

 

好きな味わいなら、その味わいが膨らむにはどの温度が良いか、

どんな肴と合わせるのかを想像します。

 

これが、文句なしに楽しい作業です。

 

もし好みで無かったら、好きな部分を膨らませるにはどこを強調し

どこをマスクするかを考えます。

 

殆どのお酒は一長一短、良い所も有れば、苦手な部分もあります。

 

ですが、温度により、合わせる肴により印象はガラッと変わる事を

経験すれば、好みに近づける想像をします。

 

そして見逃しがちなのが、舌触り。

 

酒なんか液体だから、どんな酒も一緒だろうと思うと、これが大きな

差があります。

 

武内に酒を教えてくれた、師匠は良い酒を表す言葉に、

 

「とろみを感じる」

 

こんな言葉を使っていました。

 

 

 

ワインを見るのにグラスを傾けて、内側に流れる筋の長さで足が長いとか言いますが、日本酒でも全く同じことが言えます。

 

含まれるグリセリンの量で、この足が変わるそうです。

 

そういう意味では、ワインの勉強をした方なら、日本酒の良さを素直に受け入れられるのかもしれません。 

 

と言う事で、本日は日本酒を評価する際のポイントのお話でした。

 

経験を積んで、ぜひ自分に合う好みのお酒をたくさん見つけて、

より充実した<お酒のある人生>をお楽しみ下さい。