レディースセット<ミニ天丼>  ¥900

 天丼に関しては、武内家の食事の機会にも、頻繁に登場した

テッパンメニューです。



毎日・毎日、欠かさずメンテナンスをしてじっくりと育て上げた

天丼のタレは、それだけでも充分に旨味を感じる完成された

調味料です。



カエシの時点で熟成させて、さらに毎日使う事で、より旨味が

加わり、時たま火入れ時点で加える穴子の骨や頭を焼いた物で

強烈な旨味が乗ります。



さらに、毎日の火入れを繰り返し凝縮した旨味の塊となった

天丼のタレで、何の味付けもしない天ぷらが、白いご飯と絶妙な

調和を見せる。



ニッポン食文化の、最も研ぎ澄まされた一品と言えます。

 

 

この「研ぎ澄まされた」・・・と言う言葉には、沢山の条件があります。

 

 

ご飯の炊き方、天ぷらのネタ・・その素材の価値・状態、そして

揚げ方はもちろん、ご飯にかけるタレの量や濃度、そして味わいの

バランス、天ぷらをタレにくぐらせるタイミングや一連の流れの速度と

手際・・・。

 

 

すべての条件が揃った時に、一杯の天丼が完成します。

 

 

坐唯杏のタレは、やや醤油勝ちであっさりした濃度を目指しています。

 

 

と言うのは、坐唯杏通信でも幾度となくお伝えしていますが、田舎へ

行けば行くほど、味はしつこくなります。

 

 

都会的な洗練された味わいというのは甘味と醤油のぼったりした

組み合わせではなく、すっきりと感じる旨味と調味料のバランスなのです。

 

 

鰻職人出身の武内としては、やはり興味があって鰻屋の老舗、

名店と言われる店には積極的に勉強に出かけました。

 

 

その店々で感じたのが、この一点です。

 

 

もちろん、他にも良い点は、その店ごとに沢山あり、大きな学びを

得ましたが、タレの嗜好、味付け、目指す味わいのセンスと言うのは

自分の中で育てる物でもあります。

 

 

最初のひと口で大いに旨味を感じる昨今の傾向は、老舗のセンスには

無い部分です。

 

 

むしろ、物足りないぐらいから始まり、十二分の満足で最後のひと口を

食べられる味わいこそ、和食の原点です。

 

 

そんな認識をもって樂旬堂・坐唯杏でも天丼を仕立てます。

 

 

うどんのツユ、うどんの麺、小鉢やら漬物に至るまで、全てが

そんな趣味で、また良い調和を見せた時に最も坐唯杏らしい仕事が

出来る時です。

 

 

ランチタイムの海鮮丼か天丼か。

 

 

大いに悩むところだと思います。

 

 

最も坐唯杏らしい、二つのメニュー、ぜひ!

 

 

その日の気分、天候や体調、その後の予定や、週間のスケジュールや

体型や胃腸の管理にも合わせて、お楽しみください。