レディースセット<トロロご飯>  ¥800

 トロロと言うと、やはりトロロ芋の事を連想すると思いますが、以前、立ち食い蕎麦屋でトロロ蕎麦を頼んだら、トロロ昆布が入っていて、がっかりした事があります。 

 

まぁ、そんな詐欺みたいなメニューは滅多に無いでしょうが、実はトロロ芋にも、種類があります。 

 

立ち食い蕎麦屋の様な安い店で、お目に掛かるのは、大抵の場合は長芋のトロロです。

 

 トロロに使う芋といえば、3種類あります。 

 

長芋、大和芋、そして、つくね芋です。

  

長芋はご存知の通り、漬物にしたり、千切りにしたりで居酒屋のメニューになってる、あの太くて長い芋ですね。

 

 

 

 水分が多く、この芋は擂ってもネットリした食感は出ません。 

 

大和芋は、今日では棒状の物が多いですが、イチョウの葉の様な形をしたものが、昔は主流でした。

 

イチョウ芋とか手芋なんて言う呼ばれ方もありましたよ。

 

長芋に比べたら水分が少なく、ネットリした食感のトロロは、殆どこの芋だと思って間違いないでしょう。

 

一般的ではない芋には、つくね芋があります。 

 

この芋は関東では、殆ど料理屋でしか使われる事はありませんね。

 

ごつごつした丸い形で、大和芋よりもさらにネットリした食感の強い

高級な芋ですね

まぁ、他にも天然物の自然薯もありますが、これこそ今となっては希少なものなので、定食や蕎麦・うどん屋では、お目にかかれない物かもしれません。 

 

さて、三種類+1、で、ご紹介しましたが、安い定食、蕎麦屋・うどん屋で出てくるトロロと言えば、殆どが前出の長芋です。 

 

でも、長芋は刻んで食感を楽しんだり、それこそ漬物に仕立てて、やはり、そのしゃりしゃりした食感を楽しむには、良い芋ですが、ツユに絡めて、ネットリした旨味を味わうには、少々、物足りない芋です。 

 

ここは、やはり大和芋の擂ったものを贅沢に、たっぷり掛けたトロロ蕎麦、うどんを楽しみたいのが武内の趣味です。 

 

まぁ、いつもの通り、手前味噌になりますが、坐唯杏では大和芋の卸したものを使っています。 

 

店に泊まったときなんか、ご飯を温めて、トロロと生卵に醤油を垂らして

掻きこむ美味しさは、独りの食事も楽しいものにしてくれます。 

 

そこに、シラスなんか掛けたら、これまた最高です。

 

 

松の内のトロロ

トロロは松のうちに食べれば中風にかからないと言われ、昔から賞味されてきました。

 

中風と言う言葉も、我々の子供の頃は良く聞いた病でしたが最近はあまり、耳にする事がなくなりました。

 

中風とは脳血管障害の後遺症による、半身不随や言語麻痺を指す言葉です。

 

中風を予防するとは、トロロに使う芋に含まれるコリンという成分が効力を発揮します。 

 

神経伝達物質である脳内のコリン濃度を高めて老人性の痴呆症を

改善したり、血管を拡張し高血圧や動脈硬化を予防します。 

 

 

トロロとひと口で言っても、自然薯やつくね芋、大和芋など何種類かあります。 

 

最も力が強いのは、自然薯ですが天然物の自然薯などは、最近ではそうそうお目にかかることはありませんが、大和芋なら、ごく簡単に

手に入ります。 

 

本格的な、昔ながらの仕立て方では鯊(ハゼ)の出汁を用いて、

卵と醤油、煮切った味醂であわせます。

 

すり鉢の中で優しく・優しく卸した芋を、やはり滑らかに力を入れずに摺ります。

 

卵を加えて更に摺り、調味料と出汁を加え伸ばします。 

 

このトロロ汁を炊き立ての麦飯に掛けて食すのが麦飯とろろです。 

 

薬味には海苔・青海苔が良く合います。 

 

鯊の出汁などは、一般のご家庭では全く縁の無い素材になって

しまいましたが、実は雑煮などにも良く使われた素材です。 

 

焼いた鯊を干しておいて、じっくりと煮出した出汁は独特の

旨味に溢れています。 

 

とは言え、鯊出汁に限らず昔ながらの言い伝えの通り、新年の

食事に取り入れてみてはいかがでしょう。