石垣しんじょう

 

 

和食の料理の名づけ方には、風流なものが珠にあります。

 

この石垣しんじょうにしても、見たまま・と言えばその通りなのですが、印象に残る一品かもしれませんね。

 

事実、東長崎時代に召し上がったお客様で、今になっても話題に出して頂ける事があります。

 

 

 

石垣しんじょう、、これはムカゴを入れた魚のすり身の蒸した物です。

  

平たく言えば、ムカゴ入りの蒲鉾です。 

 

ただ、切り口にムカゴの皮が丸くでて、まるで石垣の様に見える事からこの名前があります。 

 

すり身に卵白を加えて塩と味醂、淡口醤油で薄く味を調えながら、片栗粉も少々加えて、しんじょう地と言われる蒲鉾の素を作ります。 

 

ムカゴは茹でるか蒸すかして、火を通し昆布出汁で薄く含ませておいて火を入れて丘揚げにします。 

 

水分が切れるのを待って、片栗粉をまぶし、先のしんじょう地に加えて流し缶に納めて蒸しあげると言う、寸法です。 

 

これを適当に切りつけると、切り口に綺麗に模様が出てきます。 

 

これを石垣に見立てて、石垣しんじょうの名前があると言うわけです。 

 

他にも皮付きの南瓜を卵豆腐に入れたものを岩石豆腐なんて言ったり、

醤油色の煮凝りに小芋を入れたものも、石垣寄せと言ったりしますね。 

 

ところで、ムカゴって、ご存知でしたでしょうか。 

 

山芋の蔓に出来る、小さな小芋のことです。 

 

昔いた、若い女の子のスタッフに、ムカゴって何ですか?と聞かれて

ムカデの卵だよ、と答えたら、お客さんの所に言って、ムカデの卵と

説明していた事がありました。 

 

白いキャンパスは大事にしなくちゃいけませんね ><